一応、東大女子ですけど、すみません

恋愛とか人間関係とか、ふつうの東大女子による些細なあれこれ。

男の子になりたかった

 

男の子になりたかった。女の子になりたかった。どちらにもなれなかった。

 

小さい頃から男の子と遊ぶことが好きだった。

小学校で一番楽しかったことは、虫とり、サッカー、かけっこ。

なんで私は男の子じゃないんだろう、と思った。

いつも男の子と遊んでいるのに、着替える時、更衣室は別々で、バカみたいにはしゃいでいる男子更衣室が羨ましかった。

 

中学校は女子校で、次に男の子と会ったのは高校の時だった。

塾に入って、3年ぶりにできた男の子の友達は、なんだか私の知っている男の子ではなかった。

「あの男の子は彼女がいるよ」と言われて、彼女がいる男の子と仲良くすることは、女友達からの反感を買うのかもしれない、と思って怖くなった。

男の子と仲良くなるためには、自分がその子の彼女にならないといけないのだ、と思った。

面倒だな。私が男だったら、男友達として、誰からも文句を言われずに、彼の横に立てるのに。

でも、逆立ちしたって私は男の子にはなれない。私はどうしようもなく女だ。

男好きだと言われるのがなんだか恐ろしくて、彼氏をつくりたいと思ったことはなかった。ただ「女の子が好き」と言い続けた。

 

大学に入って、周りの女の子達に彼氏ができた。

仲が良いと思っていた女の子は、私と彼氏を天秤にかけて、あっさり彼氏を選んだ。

私だって、どうせ女でしか在れないのだから、女としてうまく生きていきたいと願った。

男の子に盲目的な恋をすれば、女の子になれるんじゃないかと思って彼氏をつくってみたけれど、女としての自分を求められることに吐き気がした。

私は彼が好きだったけれど、私は彼の彼女じゃなくて、男友達になりたかった。

私は彼を支えたいと思ったけれど、彼女としてではなく、男友達として、愚痴をきいたり、飲みにいったりしたかった。

私は彼を喜ばせたいとは思ったけれど、女の身体を通してではなく、ただバカなことを一緒にやれる仲の友達として、彼に喜んでほしかった。

 

 

男の子にも女の子にもなれず、私はまだ立ち止まったままだ。

ずっと、誰に会っても、私は私が女であることを恨んできた。

私は女である私を好きになりたい。どうか、女に生まれたことに感謝できる日が、いつか来ますように。どうか、どうか…